2ntブログ

CFNM

CFNMや露出についての萌える体験をコピペしました(^^;)

2024-05

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悪い2

慎重にハンドルを握りつつも、頭の中は空っぽです。
ショックが抜けきらないままで、無意識に運転している感覚でした。
ろくに拭くこともできずに、そのままはいてしまったパンツ・・・
スカートの中で、おしっこが蒸れている感じがします。

バイクくんを恨む気持ちはありませんでした。
あんなことのきっかけを与えてしまったのは、私のほうです。
むしろ、後ろめたさでいっぱいでした。
(もう嫌だ。。。)
ひたすら自己嫌悪してしまいます。

別れ道に差しかかりました。
微妙に気持ちが揺れます。
漫然と・・・
帰る方向ではなく、渓流に向かうほうにハンドルを切ってしまっていました。

目的があるわけじゃありません。
知っている場所で、少しだけひとりになりたかっただけです。
うまく文章にできませんが、
(静かに『ぼーっ』としたい)
ただ、それだけのことでした。
私は自覚しています。
あたかも『悲劇のヒロイン』になったかのように・・・
わざと感傷的な気分にひたることで、現実逃避しようとしたがる自分の性格を。
子どものころから、私にはそういう歪んだところがありました。

林道のいちばん奥まで進んだ先に、いつもの開けたスペースが見えてきます。
車を駐めました。

(今日、ここに来るとは思わなかったな)
(それも、こんな虚しい気持ちで)

重い足取りで、森の細道を歩いていきます。

センチな気持ちになっていました。
歩きながら、なぜかここのサイトのことが頭に浮かんできます。

(私、こんな思いをしても)
(やっぱり今日のことも、体験談にして書いたりしちゃうのかな)

たぶん書くんだろうな、と思いました。
過去にいただいた、いろいろな人のコメントが脳裏をよぎります。
レスをくださるのは、いつも面白半分に煽り立てるような人たちばかりではありません。
こんな私を本当に心配してくれていた方も、たくさんいたのです。
中には、地方で起こった事件を例にあげて・・・
野天風呂でのリスクを警告するメールをくださっていた方までいたのに・・・

今日のことをありのままに書いたなら、
(『言わんこっちゃない』って思われるのかな)
もしかしたら、
(軽蔑されちゃうかもな)
今日に限って、なぜかそんなことばかり意識してしまいます。

数分歩いて、視界が開けてきました。
渓流に出ましたが、どこにも人の姿はありません。
人がいないことに『ほっ』としている私・・・
川辺を上流側へと歩いていきました。

川岸が狭くなって、岩場になってきたその先・・・
大きな岩が『コ』の字に並んでいる、あの場所が近づいてきます。

ようやく素直な気持ちになれていました。

(人の言うことに、耳を傾けないから)
(あんなことになるんだ)

心のどこかで、『私は大丈夫』・・・
いつも、そんな慢心を持っていたような気がします。

最後の大きな岩をまわりこみました。
3つの岩が三方を囲んだ、狭いこのスペース・・・
誰にも邪魔されることのない、周りから視界を遮られた空間です。

ようやく、本当の意味で『ほっ』とした気持ちでした。
気の抜けたように腰をおろします。

(もう、いやだ)

脱力していました。
でも『終わった』・・・
脳裏に焼きついたバイクくんの残像から、やっと逃げ切れた気分です。

『ぼけーっ』と、渓流の流れを眺めていました。
静かに、ときが流れています。
耳に飛び込んでくるのは、清らかな水の流れと森のざわめきだけ・・・
ここにいるのは、私ひとりでした。
頭の中に刻みついたすべての嫌なことが、どこか遠い彼方へと消えていってくれる気がします。

(だいじょうぶだよ)
(もう終わったことなんだから)

風にそよぐ木々の音が、荒れた心を洗い流してくれます。
幸せでした。
何が幸せなのか、よくわかりませんが・・・
いまここで『ぼーっ』と、こうしている自分が幸せです。

(さわられただけだよ)
(どうってことないじゃない)

それに・・・
いまの私は、ちゃんとひとりでここにいる・・・

トートバッグから、ペットボトルを取りました。
乾いた喉を、お茶で潤します。

(どうってことない)

ここにこうしているだけで・・・
癒されるように、気持ちの整理がつきかけてきていました。
(もう忘れよう)
(引きずる時間が長いほど、自分がつらいだけ)
意識がそう働きかけています。

(もうだいじょうぶ)
(私は、だいじょうぶ)

それでも、まだしばらく・・・
ぼんやりと川の景色を眺めていました。
ふと、時計に目をやると、
(えっ)
自分でもびっくりするぐらいに時間が進んでしまっています。

(帰ろう)

もう、いつもの『私』でした。
明日からの私は、また日常の『私』です。

腰をあげて、立ち上がりました。
トートを持ちます。
・・・パンツがじっとり湿っていて、不快でした。
(いいや)
(脱いじゃおう)
あとは、ただ運転して帰るだけです。
スカートをはいたまま、中のパンツだけ脱いでしまいます。

おしっこの匂いがしました。
捨てていってしまいたいですが、そういうわけにもいきません。

川べりに持っていきました。
冷たい水の流れに浸して、軽くゆすぎます。
簡単にしぼって、コンビニのレジ袋に入れました。
トートの中に突っ込みます。

そして・・・
(どうせなら)
躊躇いながら、思いました。

(ちょっと流したい)

おしっこに下半身を濡らしたまま、慌ててパンツをはいてしまったのです。
途中で匂ったりしたら、イヤでした。
幸い、人の目はありません。

(せめて脚だけでも)

スニーカーを脱いで裸足になりました。
周りに誰もいないことを確かめて、スカートをまくります。

川の流れを手ですくって、両脚を水で流しました。
やっぱり、おしっこの匂いがします。
冷たいですが、我慢できないほどではありませんでした。
何度も手ですくった水で、太ももの内側まで洗い流してしまいます。

(洗っちゃおう)

もう同じことでした。
周りに、人の気配はありません。
思い切って、おなかまでスカートを捲り上げました。
下半身をまる出しにして、しゃがみこみます。
手で水をすくいました。
大切なところを、そっと洗い流します。

(冷たっ)

思わず身震いしていました。
そして・・・
そんな自分が、
(ふふっ)
なんだか、こっけいに思えてきてしまいます。

それこそ、
(こんな姿)
(知ってる人には見せられないな)
こんなことをすることになる自分など、夢にも想像していませんでした。
お尻をまる出しにして・・・
川の水で股を洗って・・・
なんだか無性に可笑しくなってきます。

(なにやってんだ、わたし)

自分という人間のちっぽけさが、くだらなく思えてきました。

スカートを直します。
スニーカーを手に持って、裸足のままコの字のスペースへと戻りました。

(誰かに覗かれようと思ったりするから)
(あんな危ない目に遭うんだよ)

シャツを脱いでいました。
ほら・・・
(誰もいなければ、わたし)
(いくらだって気兼ねなく・・・)
ブラも外してしまいます。
スカートを脱いで、全裸になっていました。

(いいじゃない)
(人の視線がなくたって)

全裸でいることに、開放感を覚えます。
ここでこうしているだけで、
(気持ちいい)
日常を脱ぎ捨てている気分でした。

スニーカーに足を突っ込みます。
岩の隙間から、下流のほうの様子を確かめました。
・・・もちろん、誰もいません。
コの字スペースから出て、また川べりまで歩いていきました。

何かに興奮するというわけじゃありません。
でも・・・
からだに何もまとっていないという心地良さが、清々しくてなりません。
人目をはばかることもなく、
「うう、うー」
大きく伸びをします。
爽快な気分でした。
自分の存在が、山の空気に溶け込んでいく気がします。

(誰もいないなら)
(こんなことだってできる)

股に手を伸ばしていました。
渓流の流れに向かって立ったまま・・・
いやらしく、あそこをいじってみせます。
静かに目を閉じると、
(バイクくん)
さっきのあの子の顔が、脳裏に浮かびました。

(バイクくん。。。)
(はだかの私に、興奮しちゃったの?)

あの子が必死にさわろうとした、私のからだ・・・

(そうだ)

砂利を踏みしめて、荷物のところに戻ります。
不思議な衝動でした。
どうしても撮っておきたいと思ったのです。

(今日の私の、この姿・・・)
(高校生にさらけ出した、お姉さんのヌード・・・)

トートから、デジカメを取り出します。

(さっきの自撮りは、ただの演技だったけど)

河原の真ん中に行きました。
胸いっぱいに、
「すーっ」
空気を吸い込みます。
清らかとしか表現しようのない渓流と山・・・
私だけの世界が、ここにありました。

(せっかくだから1枚ぐらい)
(この風景で、ヌードの自分を。。。)

デジカメのセルフタイマーをセットします。
手ごろな岩の上に置きました。
少し離れて、レンズに向いたまま『すっ』と立ちます。
からだのラインを意識しながら、お澄まし顔をしました。

タイマーのランプが、チカチカ点滅します。

「ぴぴっ」

シャッターの切られた音がしました。
もういちどセットします。
大自然のスタジオで・・・
もう1枚、
チカチカチカ・・・「ぴぴっ」
一糸まとわぬ自分のからだを、画像に残します。

「ふう」

いい気分でした。
すっきりした気持ちとともに、テンションが上がってきています。

(みんな、キライ)
(私のことを何も知らないくせに)

もういちど周囲に誰もいないことを確かめました。
気持ちのおもむくままに・・・
さらに河原の真ん中まで出ていきます。

動画モードに切り替えました。
小さな石の上にカメラを置いて、
「ぴっ」
シャッターのボタンを押します。

(見たいくせに)
(みんな見たいくせに)

レンズに背を向けて、うずくまりました。
そのまま四つん這いになります。
職場の同僚たちの顔を思い浮かべていました。

(本当は、こんなことをする・・・)
(もうひとりの私の姿・・・)

私ひとりだけの世界です。
見渡す限りのこの風景が、私だけのものでした。
演技する必要なんてありません。
股間に右手を這わせます。

敏感な部分を、やさしく撫でました。
大切なところをそっと転がしながら、快感の入口を探っていきます。

「ぁ・・」

恥じ入る気持ちはありませんでした。
漏れ出す喘ぎを声にしたまま、
「ぁ・・ぁ・・ぁ・・・」
背後のカメラを人の目になぞらえます。

(見えるように)
(みんなに見えるように)

四つん這いの股を、さらに開きました。
だんだんと満ちてくる快感の触手に、捕らわれていく自分を感じます。
溢れ出てくるぬるぬるに、自分の指を絡めながら・・・
はしたなく、
(あああ)
腰をくねらせました。

「ぁ、ぁぁ・・・」

自分を偽る必要なんてありません。
みっともなく顔を歪めながら、
「ぁぁーっ・・・ぁーっ・・・」
思いのままに手つきを荒げます。

(バイクくん。。。)

快感に身悶えていました。
「やめてやめて」
勝手にクリを虐める自分の指は、もう私の意思とは関係ありません。

「ぁぁぁん、いくぅ」

頂点は、もう目の前でした。
指先を激しく震わせながら、
「ぁぁぁぁ、ゃめてぇ」
その瞬間をいざないます。

(あの子より。。。)
(わたしのほうが、上なんだから。。。)

中指を、膣の中へと滑り込ませました。
ぬるぬると出し入れしながら、
「ぁっ、ぁっ、ぁっ」
人目をはばかることもなく、恥ずかしい声をあげます。
そして・・・

「あっあっ・・・あああー!」

私は絶頂を迎えていました。
崩れ落ちそうになるからだを支えたまま、
(あああ、気持ちいい。。。)
全身がびくびく痙攣します。

(あああん)

太陽を反射した川面が、きらきら輝いていました。
めくるめくような快感のうずに、からだを動かすことができません。
背中を反らして、
(ああ、撮って)
(幸せなわたしのことを)
レンズに向けたお尻を、思いっきり大胆に突き出します。

余韻にひたっていました。
心地良い疲労感に包まれています。
しばらくぐったり動けずに、そのままそうしていました。
いろいろなことがあったけど・・・
嫌なこともすべて洗い流したように、気持ちがすっきりしています。

(悪いのは、私・・・)
(でも、私は何も悪くない。。。)

ひとりぼっちの私のことを、この山が受け入れてくれた気がしました。

(帰らなきゃ)

ブラをつけて、もとどおり服を着ます。
ノーパンですが、もう気にしませんでした。

(明後日から、また仕事だ)

済んだことをくよくよしたって仕方ありません。
私は、帰路に向けて河原を下っていきました。

実家に帰り着いたときには、もう夕方になっていました。
普通に、お風呂に入って・・・
何事もなかったかのように両親と夕食をとっている私がいます。
なにもかもが、普通でした。
自分が日常の世界に戻っていることを実感します。

食事も終えて、自分の部屋にあがりました。
明日は3連休の最終日です。
東京に戻らなければなりません。

荷物を整理しながら、デジカメを手に取りました。
今日、大活躍したこのカメラ・・・
渓流で撮影した自分を見てみます。

(うーん)

ちょっと残念な出来でした。
セルフポートレートのつもりで撮ってみた自分のヌード・・・
ただの『はだかのスナップ写真』という感じです。
しょせんは、コンパクトデジカメの写真でした。

動画を再生してみます。
決して上手に撮れているわけではありませんが・・・
そこには生々しい自分が映っていました。
カメラの前で下品な自分をさらけ出して、ひとり喘いでいる私が映っています。

自身のオナニー動画を観て、もやもやしていました。
なんだか・・・もやもやするのです。
この動画に対してではありません。
むしろこんなのを観ていると、どんどん自己嫌悪が高まりそうでした。
そのまま削除してしまいます。

(写真・・・)

ちょっと躊躇いましたが、やはり写真も消去してしまいました。
こんな安っぽい雰囲気のスナップ写真を見ていたら・・・
自分が、みじめな気持ちになる気がしたのです。

ベッドに入ってからも、もやもやしました。
(長い1日だった)
今日1日のことを、思い出します。

(おじさん)
(バイクくん。。。)

つい半日前のことなのに・・・
もう遠い過去の記憶のように感じました。
(寝よう)
すっかり疲れてしまって、いつのまにか眠りに落ちてしまいます。

翌朝、目覚めたのは日の出前でした。
部屋の明かりをつけて、テレビをつけてみます。
ろくな番組はやっていません。

まだ、もやもやしていました。

(今日、帰らなきゃ)
(朝のうちに、出ないと)

東京に帰り着く時間が遅くなると、疲れが取れずに明日からが大変です。
そして・・・やっぱり、気持ちがもやもやしてなりませんでした。

(行こう)

まだこの時間です。
行くと決心していました。
親が起きるまでに戻ってくれば、何も問題ありません。

(はやく・・準備・・・)

タンスの引き出しから、しまってあったデジカメを出しました。
昨日使ったコンパクトなカメラではありません。
以前に買った、ミラーレス一眼のデジカメです。
バッテリーの充電をセットしました。

自分の部屋から出て、1階の洗面にいきます。
窓の外は、まだ真っ暗でした。
親を起こさないよう、静かに顔を洗います。

部屋に戻って、着替えました。
それなりに時間をかけて、きちんとメイクします。
持っていく荷物を準備しました。
カーテンを開けると、少しずつ空が白みはじめてきています。
充電を中断しました。
まだ途中でしたが、これぐらいでもじゅうぶんです。

足音を殺して、そっと玄関から外に出ました。
自転車のカゴに荷物を積もうとして・・・
カメラの三脚が、ガチャガチャと音を立ててしまいます。
(わ。。。)
(静かにっ)
あとは、ひたすら自転車のペダルをこいでいました。
20分ぐらい先にある、林道を目指します。
5年ぐらい前に帰省してきたときにも行った場所でした。

(委員くん)
そして・・・
(リーダーくんたち。。。)

あの頃のことを思い出します。
それぞれ、けっこう鮮明に私の記憶に残っていました。
どれも、私にとっては大切な思い出です。
あの子たちは・・・
(私のこと、憶えているのかな)

すっかり明るくなってきていました。
早朝の空気を切り裂くように、無人の道路を自転車で走っていきます。

(着いた)

林道の入口が見えてきました。
そのまま、道なりに雑木林の中へと入っていきます。
土のにおいがしました。

こんな時間に、人がいるはずありません。
それでも・・・
いちおう誰もいないことを確かめておきたいと思いました。
ひととおり最後まで走り抜けてみることにします。

(けっこう寒い)

でこぼこの地面に、ハンドルをがたがたさせながら自転車をこぎました。
空気は冷たいですが、朝の爽やかさと木々の香り・・・
すごくいい気分です。

出口まで走り抜けると、目の前が畑の景色になりました。

(なにも変わってないなあ)

たしか前に来たときも、この景色を見てそう感じたな・・・

(田舎って)
(なにも変わらない)

なんだか『ほっ』とするような安心感を覚えます。
完全に太陽が上がって、朝からいい天気になっていました。
走ってきた道を戻るように、また林道を引き返します。

雑木林の中ほどで、自転車を停めました。
うっそうとした木々の影は薄暗いですが・・・
射し込む日の光には、かなりの明るさがあります。

(どこにしよう)

場所を決めて、三脚を立てました。
デジカメを取り付けて、フラッシュをセットします。

バッグを開けて、ポーチを出しました。
手鏡を使って、もういちどメイクを整えます。

レンズの前に立ちました。
リモコンを使って、
「バシャ」
試しに1枚撮ってみます。

いやらしい気持ちでいるわけじゃありませんでした。
昨日、うまく撮れなかったヌードのセルフポート・・・
今度は、ちゃんとしたカメラで撮り直しておきたかっただけです。
ずっともやもやしていたこの気持ちに、決着をつけたいだけでした。

試し撮りした1枚を確認してみます。
(悪くない)
やはりコンパクトデジカメで適当に撮るのとは違いました。
光の具合や、背景のアングルにこだわってカメラの設定を調整しなおします。

周囲を見渡しました。
早朝の雑木林に、ひとりいるのは私だけ・・・
(よし)
脅威となるものはありません。
着ていたオータムコートを脱ぎました。
パーカーも脱いで、スカートをおろします。
ストッキングは、はいてきていませんでした。
ブラを外してパンツを脱いで、全裸になります。

(寒い)

まだ10月の半ばでしたが、早朝の冷え込みはなかなかのものでした。
風がないのが救いです。
シューズも脱いで、裸足になりました。

あらかじめ決めた立ち位置につきます。
手の中のリモコンで、
「バシャっ」
撮影をしました。
フラッシュの光をからだに浴びて、
「バシャ・・」
「バシャ・・・」
今のわたしを、鮮明に画像に残します。

(1枚あればいい)

最終的にはベストと思う1枚だけを選んで、あとはすべて消去するつもりでした。

(生涯、決して誰にも見せない)
(私だけの思い出の写真・・・)

少しずつ立ち向きの角度や表情を変えて、
「バシャっ」
その候補となるはずの写真を何枚も撮っていきます。

(ん?)

ずっと研ぎ澄ましていた神経に、違和感を感じました。
シューズに足をつっこんで、素肌にコートをまといます。
じっと周りの様子を窺いますが・・・
どこにも人の気配はありませんでした。

(敏感になってる)

やはり昨日のことがあって、すごく慎重になっている自分を感じます。

カメラの画面で、撮った写真を確認しました。
(いい)
(キレイに撮れてる)
そこには、オールヌードでカメラをみつめている『飾らない私』がたくさん写っています。

(よかった)

この中には、きっと納得のいく1枚もあるはずです。
晴れやかな気持ちになったところで、
(あっ)
緊張感が走りました。
今度は確実に、近づいて来る人の気配がします。

(こんな時間に?)
(ここを通る人がいるの!?)

慌ててブラとパンツを身につけました。
服まで着る時間はありません。
急いでまたコートをはおって、前をぴったり押さえます。

カーブの先の木々のあいだに、歩いて来る人の影が見えました。
曲がり切って正面に現れたのは・・・
犬を散歩させている、おじさんです。

60歳は超えている感じの人でした。
向こうもこっちに気づいて、怪訝な顔をしています。

(だいじょうぶ)

「おはようございます」
「おはようございます」

すれ違っていくおじさんに挨拶だけ交わして、そのままやり過ごしました。
私はその場にたたずんだまま、またひとりになるのを待ちます。
自分なりに、もう撮影は済んでいました。
歩き去っていくおじさんのあの後ろ姿が見えなくなったら・・・
(急いで片づけよう)
とっとと服を着て、帰るまでです。

ちょっとはらはらしました。
怪しまれたのでしょうか。
おじさんは、何度もこっちを振り向いています。

(だいじょうぶ)
(べつに、はだかでいたところを見られたわけじゃない)

林道のはじに立てた三脚とカメラ・・・
ただ写真を撮っていただけだということは、見ればわかるはずでした。

と・・・
だいぶん向こうまで行ったおじさんが、立ち止まって私を見ています。
そして、またこっちに戻りはじめていました。

(戻ってくる)

でも、怖い感じはありません。

(だいじょうぶ)

私は落ち着いていました。
(何もやましいことはしてない)
おじさんの出方を待ちます。

「なにを撮ってるんですか?」

おじさんがにこにこと尋ねてきました。

「ええ、ちょっと自分の写真を」

私も、にこやかに返します。
かわいらしい犬でした。
私の自転車のタイヤをくんくん嗅いでいます。
おじさんは、
「こんな朝早くに?」
興味深げに私の顔を見てきました。
そして・・・
自転車のカゴの、脱いだままのスカートに目が留まっています。

悪意は感じませんでした。
若い女と話したいだけのように見えます。

仕事のときと同じぐらい、しっかりメイクしてある私の顔・・・
私の容姿に惹きつけられたように、おじさんがみつめてきていました。
つい、虚栄心が芽生えてきます。

「ちょっと、事務所に出す写真が必要で」
「自然の中で、下着姿の自分の写真を撮っていたんです」

楚々としながら、あたかも芸能関係者のように嘘をついてみせました。

顔じゅう濃いしみだらけの、老いたおじさん・・・
カメラが載った三脚と、にこにこしている私の顔を交互に見ています。
ますます関心を持ったように、
「事務所?」
もう興味でいっぱいという感じでした。

状況につじつまを合わせようと、
「あ・・・ちょっと劇団に所属してて」
「オーディションに出すための写真が要るんです」
悪びれずに嘘を重ねます。

しっかりと受け答えをする私に・・・
おじさんは、
「劇団?」・・・「オーディション?」・・・
おうむ返しに言葉を反芻していました。

「昼だと、ひと目がありますから」
「あさ早いうちに撮りに来ようって思って」

平然とした顔で答えてみせます。

「へええ、女優の卵さんかなにか、だ?」

恥ずかしそうに、
「いえ、まだそんなんじゃ」
私は、言葉をにごしてみせました。

(気持ちいい)

おじさんが、完全に信じ切ってしまったのがわかります。
このやりとりが楽しくなっていました。
あくまでも楚々とした感じで、
「がんばります」
照れたふりをしてみせます。

「どんな写真を撮ってるの?」
「ちょっと見てていい?」

おじさんの意外なひとことでした。
『もう終わったんで』という返事が、喉もとまで出そうになって・・・
(う・・・)
気持ちが大きく揺れます。
とりあえず、
「え、それはちょっと」
困惑したふりをしてみせました。

興味津々という顔で、
「いいじゃない、劇団でがんばってる人なんでしょ?」
「邪魔しませんから」
おじさんが、私のセルフ撮影の様子を見たがってきます。

(すごい、いい)

チャンスだと思いました。
ここで『いいですよ』って言えば・・・

(こっそり覗かれるのとはちがう)
(男の人の前で、堂々と撮影のふりができる)
(それも、下着姿になって)

でも・・・

(危ない?・・・危ないかな・・・)

昨日、あんな思いをしたばかりです。
慎重な気持ちで、相手のおじさんを見ていました。

(だいじょうぶ)
(この人ならだいじょうぶだ)

やましい思いを断ち切れない自分がいます。

でも・・・

「もう終わったとこですよ」
「いっぱい撮れました」

私は、笑顔で断っていました。
おじさんが、『なあんだ』とがっかりした顔をしています。

「じゃあ、がんばってね」
「ありがとうございます」

正直に言えば、葛藤が入り混じっていました。

(惜しい)
(すごいチャンスだったのに)

それでも、
(これでいい)
(もう、危ない橋は渡りたくない)
わんちゃんを連れて歩いていくおじさんの背中を見送ります。

ひとりになった瞬間、はおっていたコートを脱いで・・・
急いで、服を着ました。
カメラや荷物を片づけて、自転車に乗ります。

(これでいいんだ)

後悔はありませんでした。
実家に向けて自転車をこぎます。
私の心は、晴れ晴れとしていました。


(PS)
長文にお付き合いいただいてありがとうございました。
何回かに分けたかたちになったので、途中で心配をおかけしてしまいました。
ごめんなさい。
ご心配の声、かばってくださった方、とても嬉しかったです。
私は、本当に元気です。ありがとうございました。

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